『一目惚れ』
よーありますよね。ただそれは女の子を見た時だけじゃないんす。
わたしのTwitterのタイムラインを泳いできた一匹の鰻。
その衝撃的なルックスはわたしを長崎市から諫早市へと走らせました。
それが
『うなぎの緒里の特うな重』
だったのです。
本日のヒロインになります。
昔から美味しい鰻が獲れることで有名な諫早。
産地となる本明川沿いには鰻の名店が軒を連ねます。
そのこともあってわたしは
『諫早市中心部までいかねば美味しい鰻にはありつけない』
と思ってましたが今回そんな固定概念がバッキバキに壊れました。
うなぎの緒里へのアクセスマップ
広大な畑と島原鉄道を並行するかのように伸びる57号線の『どストレート』
この道の途中にうなぎの緒里はあります。
諫早市街からは車で5分ほどですね。長崎市からなら下道50分ぐらいっす。
最寄駅は島原鉄道干拓の里駅。
家族で干拓の里に遊びに行った帰りに寄るって使い方もよさそうですね。
『あ〜あそこかぁ!!』ってなる人多いでしょ?
57号線をよく走る人なら間違いなくみたことあるはず。
わたし、何回もここ通ったことあったんすけど、こんな超名店をスルーしていたとは…
この立地なら長崎市→島原への移動途中のランチにも使えるし、わざわざ諫早市街までいかなくてもいいんで気軽に寄れる。めちゃいいすねぇ。
いちおう Google MAPおいときますね!
駐車場はたっぷりあるけどすぐ埋まる
『開店から15分過ぎたな。まぁ大丈夫っしょ。ガハハ』
駐車場ついた瞬間絶望した。
お店の前に駐車スペースめっちゃあるんすよ。事前に聞いてたんすけど週末は凄いですね。マジであっという間に駐車場が埋まります。
ちなみに軽専用スペースもある。軽有利。やけん普通車の方は気をつけてくだされ。
店内は禁煙。外に喫煙スペースがあります
店の軒先にはベンチと併せて灰皿が設置してあります。
ベンチは合計で3台。灰皿がないところはウェイティングスペースでしょうか。
そうそう、ウェイティングスペースで思いだしたんですけどうなぎの緒里はちょっと凄いんすよ。
目をみはるウェイティングスペースの多さ
外の扉を開けるとすぐ店内ってわけじゃなく通路になっていてズラーッと座布団が。
少なくとも10人以上が座れるウェイティングスペースがありました。大型ファミレスより多い。
『うわぁ…めっちゃ人気あるんやなぁ…』
と感心しながら進んで行ったのを覚えてます。
そしていざ店内に入店したら
またウェイティングスペースが。
外のベンチとあわせたら何席になるでしょうか…相当な数です。
とにかく『絶対立って待たさねぇぞ感』が凄い。
いやほんとお客さんの立場としては非常にありがたいっすね。立つのしんどいもん。
ただね、このウェイティングスペースの数は全然オーバーな話じゃないんすよ。
週末ってのもあったんですがわたしが会計する頃にはこのウェイティングスペースはびっちり人で埋まってました。凄まじい人気です。
まだ新型コロナの影響も多少はあると思うんですけどそれでもここまで埋まるのは尋常じゃないっすよ…
店内はテーブル・掘りごたつ・小上がり・カウンターで構成されてる
通路の途中には坪庭を望めるカウンターがあります。
今回はこちらでいただきました。やったぜ!
席の背後には暖簾があって目隠しになるんで通路を歩く人の視線を気にする必要がありませぬ。こういう配慮は嬉しいっすね!
あとはテーブル席と掘りごたつ席があります。2卓だけですが小上がり席もありましたね。
小さいお子様用の椅子もあって家族連れも多かったっす。
もしカウンター席空いてなくても2名がけテーブルもあったんでお一人様でもあんまりきまずくないで!
かなりの客席あったんだけど日曜日なんかは開店15分で満席になってたんで待ちたくなかったらほんと早めに行ったほうがいいです。
うなぎの緒里のメニュー
うな丼なら2,000円を切って頂ける。特うな重に関しては他店より1,000円近くも安いのです!
基本的に使ってる鰻は同じでうなぎの枚数によって金額があがっていく仕組みですね。
同じく諫早の名物である小長井牡蠣フライとのセットやダシでいただくひつまぶしもあります。冬季限定で蒸し牡蠣なんかもあるぞ!
あと珍しいことに牛すき焼き重もありました。これは『うなぎが苦手な人』が同伴された時の配慮でしょうか。
メインメニューはこちら!
- うなぎ定食 3,520円
- 特うな重定食 3,245円
- うな重定食 2,420円
- うな丼定食 1,870円
- レディースセット 2,530円
- ひつまぶし 2,365円
- うな丼&カキフライセット 2,255円
- 牛すき焼き重 1,980円
うなぎの緒里の美味しさの秘訣
備長炭を使って1匹1匹丁寧に焼かれていきます。あざやか!!
鰻の泥抜きには純度の高い地下水を使い、焼きに関しては白焼後に一度蒸してから蒲焼にすることで柔らかな食感をだしているそう。
手ぇかかってますねぇ!!
調味料はシンプルに徹している
卓上調味料はシンプルに山椒のみ!!
最初っから粉末状のものと自分で挽くタイプの2種類。
自分で挽いたほうが香りが良さそうだけどなかなかでてこないんですね。根気がいりました。
お茶はほうじ茶を採用されていました。
たっぷり用意してあるんでおかわりで店員さんを呼び止めなくてもOKだ。
特徴的な湯呑みを傾けながら待望の鰻を待ちます。
満員の店内。うなぎを焼く香ばしい匂いがあたり一帯を支配します。たまんね。これでメシ食える。
割れんばかりの声がこだまする
Kids SAY『やっちゃよか匂いのするー!!!』
落ち着け。おれだって叫びたいぞ。
まさに圧巻!特うな重は絶対食うべき
オーダーはもちろん特うな重。
これがもう予想を遥かに上回ってましたね…
御膳をサーブされた瞬間店員さんおるのに『ぅほっお(?)』という言葉がでました。
そこにはもう意味がわからないくらい綺麗な鰻が横たわっていたんす。
1枚写真撮ってデジカメのプレビュー画面みて二度驚く。
美しすぎてむしろデジカメがバグったかと思った。
素人が全オートで適当に撮ってこれですよアカンでしょ…
こらもう『猫町今年の1枚』が決定ですね…
食うのがもったいないと思ったのは久しぶり。
焼肉を超えるシズル感はうなぎの緒里にありました。
すごいぞ諫早鰻!!
口に入れひと噛みするやいなやフワッとやわらか〜〜〜な身がほぐれていきます。
鰻でこんなシルキーテイストははじめてっす!
ここに熟練の焼きによって仕上がった香ばしい皮のパリ感とタレの絶妙な甘みが加わり鰻をさらなるステージに運んでくれます。
この三位一体を受け容赦なく減る白メシ。
焦るわたし。
遅過ぎた。相手を間違えたんだ。
舌に香ばしい余韻を残したままフワッと消えていく儚さは愛おしさすら感じさせる。
『もっと』
一目惚れのはずが気づけばベタ惚れです。
わたしは今度からスーパーの鰻をどういう目で見たらええんや…別に付き合ってたわけじゃないけども。
うなぎの緒里に出会えたことはある意味不幸だったのかもしれません。
蒲焼のタレは瓶に入ってたっぷりやってくる。
少なめにかけても十分にそのポテンシャルを感じれると思うけど、ガッツリかけてご飯をザクザクかきこむのも夏のメモリーを刻むにはいいと思うっす。
うなぎの定食・うな重・うな丼には『肝吸』がついてきます。
やっぱここで吸い物なら肝吸いですよ!こうでなくっちゃ!
うな重の邪魔をしない淡麗なテイストながらもしっかり出汁が効いています。
うな重と交互に食べ飲みすすめるうなぎ尽くしの幸福たぁこのことよ!
そして食べ終わったあとのお茶のうまいことよ!!
これはぜひみなさんにも体感して欲しいっすねぇ!!!
お持ち帰りも大人気!テイクアウトもやってる!
また別の日にきた時は開店直後から受け取りラッシュ!ほんと愛されてんな!
写真のように蒲焼はふらっとやってきても買える場合があるんだけど基本的には電話予約が堅いみたい。
混雑状況によっては引き受けできない時もあるそうなんでテイクアウト考えてる人は電話していこう!お持ち帰りは18:00まで。営業時間の15:00までに電話だ。
- うなぎ蒲焼 2,700円(真空パック+100円)
- うなぎ白焼 2,700円(真空パック+100円)
- うな重弁当 1,700円(3切れ)
- うな重弁当 2,100円(4切れ)
- うな重弁当 2,550円(5切れ)
- うな重弁当 3,000円(一尾)
- 蒲焼のタレ 60円
毎日食べれる値段じゃない。だからいい。
他店と比べ安いといえど特うな重は3,000円を超えます。
さすがに毎日は食えません。
3ヶ月に1度、外食を削りまくって1ヶ月に1度食えるか食えないか…。
だがそれがいい。
だから辛い仕事が頑張れると思うんです。我慢しただけうまくなると思うんです。
極端な話、このうな重が980円だったらなんか違うと思うんす。絶対毎日2回いくけど。
この店内には確実にこのうな重が『生きる理由』になってる人がいると思います。それほどまでにここの鰻は素晴らしい。
『おれこれが終わったらまた特うな重を食べるんだ…』
一目惚れだけじゃあ終わりませんでした。
わたしはまたお金を貯め出しました。そうかこれが恋か。
一食する価値ありです…新しいカタチの『沼』に出会えますよ…どハマりしても責任はもてませんが…
美味しい鰻をありがとうございます!また来ます!!
ごちそうさまでした!!!!
うなぎの緒里
住所:長崎県諫早市黒崎町1464−1
TEL:0957-22-3599
営業時間:11:00-15:00 17:00-19:30(土日)
定休日:火曜日