サンマ食いたくないっすか?
ジュワッとした脂。ホクホクの身は庶民の秋の楽しみであります。
サンマはもちろんなんですけど、やっぱこいつも忘れちゃいけねぇ。
大根おろし。
これがなくては感は凄い。ただでさえうまいサンマがさらにうまくなる。
ただしんどいんすよ。大根おろしつくんの。
今、『大根おろしくらいでwww』って言った奴ちょっとやってみてん。
擦るの意外としんどいけん。擦り始めは『フフッ…余裕っ…!!』って思うんだけど
3分くらいで腕が重くなってくるけん。これはガチ。
長年プラスチックの安いやつを使い続けてたってのも原因でいい加減寿命だなって思ったんす。
これから先も大根はおろし続けるしサンマも食いたいので今度はとりあえずいいやつを買おうと思ったのでした。
和田商店 プロおろしV
そんで Amazon で色々調べていきついたのがこれ「和田商店 プロおろしV」
和田商店はおろし金・国内有数のトップブランドで、調べてみるとこれがいっちゃん擦れそうだった。
値段もそれなりにしたんですけど、おろし金なんてそう人生で何回も買うものでもないのでえいやっと買ってみました。
わたし以外にもプロおろしVを買おうかなって思ってる人に向けて、良い点・微妙な点まるっとレビューしたいと思います。
外観・仕様
サイズは手のひら2枚ないぐらい。一般的なプラのおろし金よりも大きなサイズでした。
長方形ではなく若干台形よりのルックスをしています。
底面には黒いゴム製の滑り止めがあります。
使ってみるとわかるのですが、ゴムの幅をわりと広めにとってあるのでグリップ力はかなり強めで助かります。
分離するとこんな具合です。角にそれぞれツメがあって「パチン」とはめ込む方式です。
ツメが入る部分は若干遊びがあるのでそんなに力をいれず楽に取り外しができる反面、わずかながら遊び部分でカタカタ動きます。
プロおろしVの特徴・使用方法
プロおろしVの特徴のひとつとして写真の傾斜があげられます。
擦り始めは高い位置から低い方へ、最初のストロークを高低差の力で軽くする工夫になっています。
後から詳しく書きますが、この傾斜が大根の仕上がりにも一役かっています。
そしてもうひとつ特徴としておろし面が緩やかなカーブ状になっていること。
ただ傾斜になってるだけではなく手前のカーブはきつめで、奥にいくにしたがって緩やかなカーブ状に調整してあります。
おそらくこの仕様はプロおろしVだけだと思います。普通は平面のはず。
刃の目立て部分は粒立ちが太くかなり存在感があります。
プラスチックのおろし金に慣れた人はちょっとギョッとするかも。
それではさっそく擦っていきましょう。
大根にみるプロおろしVの実力
大根をスタートポジションにセッティングした状態が上の写真です。
今までのおろし金と決定的に違うのが食材とおろし金の間にあいた隙間です。
なぜ大根おろしが疲れるかって、擦り始めのおろし金に当たる面積がデカイからみたいなんすよね。
確かにおろし金にあたる面積が広ければその分、接触抵抗も大きくなります。
これにより大きな力が必要になるというカラクリでした。
プロおろしVは手前をきつい湾曲状にすることで面積を減らしておろしを楽にスタートできるように設計しています。
だから大根とおろし金の間に隙間ができるってわけです。
そして奥に擦っていくごとに平面にしていき面積を稼ぐ。めっちゃ理に叶ってるっす。よー考えたなコレ。
実際に擦ってみた感想とか
最初は『あれ?こんなもんかな?』って思ってすまんかった。
でも最初の体感はぶっちゃげそんなんもんやったんすよね。
ただ、大根1本擦ってみて時計見て気づいたんすけど
いつもの2.5倍以上のスピードで擦りあがってた。
んで肩も痛くないんすよね。新品補正を考慮してもかなり早いし楽ですわ。
とりあえず自分の指の肉をそぎ落とさないようにだけ注意だなって思いました。
刃がちょっと大きくて粗いんで小さい食材のラストスラッシュは自傷事故に気をつけたいところ。
あと湾曲が仇となって写真のように外側にこぼれやすいですね…
擦りあがった大根おろしは結構粗めに仕上がった印象でした。
もちろん食材の当て方とかも粗さには影響するんすけどね。
基本的な擦り方は以前と変えてないんで、プロおろしによるものだと思います。
食感も当然変わってきますね。大根おろしなんだけど粒子の大きさを感じれますね。
秋刀魚には最高にあいますね。醤油をたらしてジュワっとした大根おろしはなんともいえんす!
ただキメこまかなふわふわ大根おろしを期待してる人はちょっとオススメできんかもしれんす。
逆に食感を適度に残した大根おろしが好きな人は例外なくハマると思います。
水切りがわりと使える
おろし金の部分をはずすと容器側が2重になっていることに気づきます。
お弁当箱方式で入れ子方式。簡単に取り外せるようになっています。
これがプロおろしVの特徴で水切りができるようになっているんですよ。
細長い穴がたくさん空いています。ここから水分が抜けていく仕組みです。
大根とかの水分が多い食品をわざわざ手でしぼったりしなくても自然に排水ができるのはいいっすね。
汁受けはおろし金の傾斜とは逆方向に傾斜しているので食材がビシャビシャになりにくいのも特徴です。
これはいいですねぇ。この商品は構造的に本当によく考えてあります。
水分が自然に抜けていきますね。
ただ食材いれすぎたらどう頑張っても浸るのであんまり意味ないっすけどね。そこは注意かもしれんすな。
洗ったあとの乾燥がちょっとダルいかも
今まで使っていたプラスチック製のおろし金と並べて比較した時に気づいたんです
「ひっかける穴が無いわ」
その擦り味に特化したデザインゆえにキッチンの壁にあるひっかけに吊るせない。たてかけて乾燥、もしくが拭きあげて収納する形になります。
すでに台所の収納スペースがない家庭はちょっと注意かもしれませんね。
利便性より圧倒的な擦り心地重視
総評すると「とにかくパワフルで楽」この一言につきます。
もうプラのおろし金は使いません。素早く仕上げなければいけない夕飯の段取りを強力にサポートしてくれます。
食材がサイドに落ちやすいことと壁掛けで乾燥できないのがわたし的には気になるポイントでしたけど許容範囲です。
あと水切りが結構使えるのいいですねぇ。とりま実家にも1個送ろうと思います。
2代目のおろし金としてはかなり秀逸です。スピードと楽さを重視される方はおすすめですぞ。