長崎市夜の町、思案橋。そこに「思案橋横丁」という名の飲屋街通りがある。思案橋のゲートをくぐったことのある人なら一度はみたことがあるっちゃなかろうか。
今日はそんな思案橋横丁の入り口で昭和21年から、もはや思案橋横丁の「顔」として営んでいる天天有の紹介だ。歴史は驚く程長い。
俺もこのブログを執筆するにあたり色々調べたのだが今年で71年目を迎える。ほえー。
もともとは金屋町で「清海楼」という名前で店をやっていたそうな。四海樓で修行をされていて暖簾分けという形なんやって。いやあおもしろいですね。繋がる繋がる。
目を惹く黄色い看板と親切なサンプルの提示
思案橋横丁のゲートをくぐると黄色い看板がすぐに目につく。入り口には食品サンプルがあるぞ。親切やね。ちゃんぽんの価格は750円と中華街相場よりも安い。
もちろん中華の1品メニューも皿うどんもあるぞ。
中は円卓と小上がり席。カウンターもあるぞ。メニューも多彩や。メニュー表もめっちゃ気合い入ってんな。天天有は2Fもあって和室で円卓なんやけど一般は基本的には1階となる。
ちゃんぽん(750円)
天天有のちゃんぽんは、非常に特徴があって、野菜に過度な味付けをしない。そして油っこさがなくボイルした感じの食感だ。煮込みに重きを置いたいわゆるクタクタ系。
スープもクリーミーさで押すタイプではなく、ガラの味わいが強く、濃いいんだがあっさり系。写真をみたらおわかりいただけると思う。他店より澄んだスープとなっている。
麺は普通のストレートで、やや柔目に感じる。四海樓よりも細いっすね。クタクタ系の野菜とあいまって優しい食感になっているぞ。
毎月20日はちゃんぽんと皿うどんを600円で頂けるシステムになっている。150円引きだ。
灰皿の近くにマッチがあったんだが書いてある内容から天天有には支店があったことがわかる。浦上大学病院前支店。今は恐らく無いんだろうけど色んな歴史があったんやなあ。もうマッチ自体みることも少なくなってきたものなあ。
天天有は観光客向けって感じの店では無い。これは昔からなんだろうけど。接客に関してそんな大層なもん望む方が野暮である。
近所の常連が「おっす」って感じで入ってくるであろう。そんな店だ。
カウンターは新聞や漫画本であふれ座布団もラフに置いてある。愛すべき町の中華料理屋の姿があった。ママさんが俺の隣に座ってMステをガン観しだした時はさすがに食いにくかったが
それでも地場の中華料理を、ちゃんぽんを愛してる。これからも思案橋横丁の顔として走り続けて下さい!ありがとうございました!!また来ます!
ごちそうさまでした!
天天有