買ってよかったと素直に思ったプレート
白山陶器のショップにいった時に、事前情報なしでここまで惹き付けられたのはこのプレートだけかもしれない。
個性的な形状はデザイン面だけでなく機能的にも非常に優れていると知った時、白山陶器は本当に「くらしになじむデザイン」なんだなあ。と改めて思ったのでした。
COMMOの由来は「COMMON」=「共有」からきています。
1つの大皿にあるのを「すくいわける」事を想定しています。共有しあえる皿=COMMOというわけです。これがのちに説明する「すくいやすさ」に直結しています。
2007年11月1日に発売されたこのCOMMOは2010年にグッドデザイン賞を受賞しています。今回はそんなCOMMOの実力を紐どいていきたいと思います。
アイデアが散りばめられたプレートだった
側面から見た図。やはり特徴的なお皿の円をなでるように反り返った部分。
普遍的になりがちなプレートに邪魔をしない形で美しい個性を加えています。「くらしになじむデザイン」の白山陶器らしさでもあります。
高台は二重になっており安定性があります。もちろん白山陶器の焼き印がはいります。側面にはラインが入っており、これはブルーのみとなっております。
コモのラインナップは白磁石とブルーの2色展開になっており、サイズも5種類あります。
プレート(大) 25.5cm
プレート(小) 18cm
フリーディッシュ 20cm
ボール(中) 15.5cm
ボール(小) 12.5cm
いずれも外径です。
COMMOの一番の特徴は先述でも触れたこの反り返りです。
造形美だけではなく、この反り返りがプレートに大きな実用性を与えています。
通常、反り返りがない場合、スプーンが食べ物を掴めずに押し出していくことがありますが、COMMOの場合、この反り返りで食べ物が止まり、クルりとスプーンに収まります。
これが「すくいやすさ」を突き詰めたデザインのCOMMOであり、大きな実用性に繋がっているんです。
COMMOにしてからスプーンを使っていて、例えばカレーを食べている時に、米が逃げるような「すくいにくさ」を感じることはなくなりました。
日常の食事のなかで感じるこの「すくいにくさ」というストレスを解消するためにCOMMOのデザイナーである阪本やすきさんは苦心されたと思います。
普段は気にかかかるまでもないがカレーを食うたびに感じたあの小さなストレス。美味しいご飯は気持ちよく食べたいですよね。
コモの良さはそれに造形美が加わった事。これは本当にすごいなって。
長崎は波佐見、白山陶器が生んだこのシリーズはもっと色んな人に知って欲しいなって思います。ではでは今日はこのへんで、素敵な波佐見焼きライフを。猫町でした。