いやいや猫町さん不法侵入っすか!?
そんな声が聞こえてきそうな今回のCafe『刈水庵』
看板がなかったら俺も躊躇してた。なんせ外観は完全に家よ。民家なんよ。しかも住宅地のど真ん中にあるもんやけん、そこには店のオーラはないんです。
しかしそこには古民家をリノベーションしたとてもとても素敵な空間が広がっておりました。
アクセスマップ
店舗外観。完全に民家の中
エントランスからのアプローチ。うん。家やね。
突き当たったらさらに曲がっていきます。奥に向かいます。
ここが刈水庵。
2013年に長崎を拠点とする小浜出身のデザイナー・城谷耕生さんがオープンさせた喫茶を併設したギャラリーです。
もともと空き家が多くある場所で、どうしたもんかと言われた刈水地区。恵まれた自然環境がありながら小高い丘に面しており需要がない、そこで住人の暮らしと観光をクロスマッチングさせる地域活性化プロジェクト、
刈水エコビレッジのひとつとしてオープンしたお店なのです。こういう動きは長崎市にもいえますよね。斜面地区は長崎の課題なんだ。
もちろんそんな環境やけん横付けできる駐車場もないんすよ。店迄は伊勢屋旅館あたりから徒歩でいくことになります。
メニューは店先にも掲載されている
2Fが喫茶室になります。メニューからいちいちオシャレっす。ランチメニューではカレーもあります。
リノベーションが行き届いた空間は驚く程に過ごしやすい
モダンな照明・ゆったりとしたレイアウト。
そんな中でも古民家のもつ空気感を壊さぬ家具など随所にセンスが散りばめられています。
ごくごく控えめにBGMがかかっており静かに過ごすのにうってつけです。これこそお一人様でくるべきカフェかもしれません。女子会をする所ではない。
読み物や書き物をするには最高ですね。
先客が窓際でパソコンに向かっておりました。集中されてました。いい環境ですもんね。
ブログ書けや
窓からは雲仙市内を一望できるぞ
ゆったりとしたソファーに腰をおろす。非常に落ち着きます。古民家がもつ空気感はノスタルジーさと安堵を与えてくれます。古民家がカフェにリノベーションされやすい理由のひとつですね。いい成功例だと思います。
先述の通り小高い丘に位置するので窓からは小浜の温泉街と橘湾が一望できます。目を細めれば立ちあがる湯気も。素敵じゃんすか刈水地区。
黒かりんとうと雲仙温泉レモネードをオーダー
夏も終わりながら残暑が続いていたこの日、しゅわっとした喉越しが夏のメモリーをまた一つ刻んだのでした。
パンケーキとかのミドルボリュームのスイーツはないんです。ここは本当に一杯の飲み物と洗練された静かな空間を楽しむ場所ですね。
この他にも、コーヒーやレモングラスティー、雲仙ほうじ茶などもありました。それぞれに合うお茶受けも用意されるぞ。
喫茶のメニューは1Fでお土産として買う事もできる。時間があったらレジ横のコーナーも一見してみてください。
1Fはギャラリーになっている。
写真は本来NGですが、趣旨を伝え撮影と掲載許可を頂きました。先述のデザイナーである城谷耕生さんのスタジオシロタニの作品が販売されています。
その他にも先進の工芸家達の作品が展示販売されています。私がお伺いした日もデザイナーさんが作品を搬入されていたところでした。こういった所でクリエイターの生の声が聞けるのは嬉しいです。
波佐見焼一倒の私ですがこういう作品に触れるとまた違う刺激をいただきます。ガラスの美しさも再確認できてよかったです。
2017年8月26日に刈水庵2号店となる『karimizu dejima』が長崎市出島町の日新ビル1Fにオープンしました。こちらでも世界各国のデザイングッズの他、『メイドインナガサキ』をキーワードに
長崎県内の優良デザインを発掘し陶磁器やガラス、食品に至る迄幅広いジャンルが取り扱われています。こちらも要チェックですね。
心地よい空間を提供していただいた刈水庵。小浜は温泉だけじゃない。まだまだ知られていない良スポットはたくさんありますね。
古民家再生・空き家問題の低減。刈水エコビレッジの存在は知らなかったんですがとてもいい構想ですね。埋もれるのは本当にもったいないですもん。
次は好評らしいカレーも頂きたいですね。素晴らしい空間をありがとうございます!また来ます!!
ごちそうさまでした!!!!
刈水庵
住所:長崎県雲仙市小浜町北本町1011
TEL: 0957-74-2010
営業時間:10:00-17:00
定休日:火曜日・水曜日