長崎はちゃんぽんや皿うどんが有名ですけんど忘れちゃいけねえのが吉宗の茶碗蒸し。
創業慶応2年。150年以上営業しているという、もはやレベルが桁外れのゴッド店。現在の浜の町に店を構える前は万屋町でやってたそうです。
年季が入りまくりまくりの『茶碗蒸』の看板。連らなる赤提灯。マジでしびれる外観っす。
長崎にきたら是非食べて欲しいソウルフードをご紹介いたします。
アクセスマップ
長崎グルメの激戦区、浜町に店を構えます。
最寄りの電停は『観光通り』っす。アーケードに入って徒歩3、4分ほどで着きます。賑町電停や西浜町からもアクセスは可能です。
入り口にはディスプレイがある
入店前にある程度目星をつけることができます。初めてくる人にも優しい配慮がなされているぞ!
一歩入店するとそこに広がる町家風情
昭和2年に建造された、非常に年季のはいった店内。平成24年に改装されたとのことですがエントランスは和の趣を残したまま重厚に佇みます。
赤絨毯や柱時計、昔ながらの番台がノスタルジーをさらに加速させます。
木札は吉宗のおもてなしの心
すぐに目に入るのは上の写真のような木札。
吉宗に入店して2Fにあがる場合、靴を脱いで入店することになります。
『下足番』と言われ同じ番号の木札が2枚あります。これをスタッフの方は互いに打ち付けて鳴らし2Fのスタッフにお客様の来店をお伝えします。
変わらない吉宗らしいお出迎えです。
片方は渡され、片方は自分の靴の手前に横向きで置かれます。こうして下足を管理しているわけですね。
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店舗内観
お一人様だと1Fのカウンターに通されます空き具合にもよるのでしょうけど。座敷ばっかりのイメージやったけん意外でしたね。
ちなみに50代女性のお一人様率が高めでした。瓶ビールをあおりながら茶碗蒸しと蒸寿し食べてましたね。かっこよかった。
もしかしたら結構1人メシの穴場かもしれんすね。
1Fはカウンターの他にもテーブル席や囲炉裏の席があります。改装が入り綺麗になりましたが新しい中にも和のテイストはしっかり醸し出ています。
気づいたのが通路に段差がなく幅を広く取っていたということ。年配の方や車椅子の方にも優しい配慮がされています。
改装の際に中庭も増設されました。町家風情だねぇ!旦那ぁ!こういった演出がお食事に華を添えてくれますね。
メニュー
メインはやっぱり茶碗蒸し。『いちにんまえ』と呼ばれる茶碗蒸しと蒸寿しがセットになったのが基本です。
ほとんどの人がこのメニューをオーダーしていました。
そこから小鉢や果物・副菜が追加された
- 吉宗定食
- 茶碗蒸し定食
などもありました。吉宗定食には角煮がついてるっす!長崎グルメを一度に堪能できますね。
卓袱料理もミニサイズからフルサイズまで揃っていますし各種法要にも対応しています。
一般的な定食やお寿司もラインアップされています。当初は茶碗蒸し専門店だったことを考えると、長年市民に支持されるのはお客さんの多様化するニーズに真摯に答えてきたからなんだろうなあって思ったっすね。
出前のメニューは別にあります。電話番号も違うので注意
御一人前(いちにんまえ) 1350円
今回オーダーしたのは蒸寿しと茶碗蒸しがセットになった御一人前。一緒に蒸しあげられることから『夫婦蒸し』と呼ばれています。
創業以来変わらない調理法。これぞ長崎が誇る茶碗蒸しの『カタチ』です。
一般的な茶碗蒸しの2倍ほどの量がでてきます。
iPhoneと比較するとそのサイズ感がわかりやすくなります。いや、デカイっす。
具材たっぷり!ごろっごろ!!
具材は、もう種類がたっぷりもたっぷり!初見はびっくりするぞ!覚えているだけでも
- 穴子
- 海老
- 鶏肉
- しいたけ
- きくらげ
- 銀杏
- たけのこ
- 蒲鉾
- 麩
と、まぁでてくるわでてくるわ。茶碗蒸しのイメージを粉砕しますよ。サイドメニューなんかじゃない。これは完全に主食だ。
出汁がしっかり効いていて卵が具材を優しく包む。茶碗蒸しは幸せの味と比喩されることが多いけど、吉宗は手加減無しの幸せで押してくるね。創業150年は伊達じゃないっす!幸せが木札にのってやってきた。大満足のボリュームが後押しします。
蒸寿しは酸味控えめで食べやすいぞ
すし酢は少なめで食べやすいんすよ。ゴボウのささがきも入っていて炊き込みご飯的なニュアンスでガシガシ食える食感も嬉しい。
彩も美しいっすね!桜でんぶ・錦糸卵・たらやアナゴのおぼろが配置されます。茶碗蒸しとの相性もバッチリです!
店外にはお持ち帰り用のショップも
お店をでてアーケードの方に少し歩くとお土産処があります。さきほどの茶碗蒸しはもちろん、お弁当に角煮やお寿司なんかも販売されていました。是非立ち寄ってみてください。
地方発送も行っているみたいだからお土産で飛ばすのもいいかもしれませんね。
Amazonや楽天でも買える
いや、まじか。知らなかったよ。基本はやっぱり茶碗蒸しが多いですね。
お土産買う時間がなかった人や、旅行から帰ってもう一度食べたくなった人は利用するといいかもっす。
しかしせっかくならやっぱり本店で食べて欲しいってのが猫町の願いですわ。空気感も味わおうぜ!!
伝統を守るばかりでなく、外国の方向けに英語や中国語表記もあったり先述のバリアフリー化だったり、
意外だったのはクレジットカードも対応していたこと、(昔ながらの番台をみて絶対無理だろうって思ってた)
時代のニーズに合わせて走り続ける吉宗。うまいだけじゃない。
長崎にきたらちゃんぽん皿うどんもいいっすけどこちらで是非茶碗蒸しも食べて見てください。
うまかったです!また来ます!
ごちそうさまでした!!!!