あっしの地元の長崎・波佐見焼を紹介していくこの企画。基本的に実際使ってるもんばっかりです。今回は『どんぶり』をフューチャーしてみますです。
波佐見焼で『どんぶり』といっても星の数ほどありますが、私が愛用しているのが『和山・広東丼』っす!
かわいいデザインと懐かしさを感じる配色に使いやすさをプラス
外観は赤と白のツートーン。どこか中華そば屋の懐かしさを感じる配色っす。厚みは波佐見焼としてはそこまでなく、持ち重りもありません。扱いやすい軽さです。
丼の内側(見込み)には円状に装飾が施されています。食べ終わったあとの見栄えも器を作る要素としては大きいですよね。
ではでは、次の章からこの広東丼の特徴を紐解いていきましょう。
くらわんかをモチーフとしたデザインは使い勝手も良いっす
『くらわんか』とは?
底に印されたKurawanka(くらわんか)の文字。くらわんか椀をモチーフにしていることがわかります。そもそも『くらわんか』ってなんぞ?って人のためにwikipediaドン
くらわんか碗(くらわんかわん)とは、江戸時代の磁器製の普段使いの庶民の雑器。長崎県の波佐見焼、愛媛県の砥部焼、大阪府の古曽部焼などの製品が伝存。
昔はくらわんか碗に、ご飯にかぎらず、汁物などをよそったり、酒を飲んだりするのに使用した。
くらわんか椀-wikipedia
『くらわんか』の語源
江戸時代・淀川に停泊していた大きな舟に対してメシや酒を売っていた小舟を『くらわんか舟』と呼んだことから。
その時のくらわんか舟の商売の仕方が特徴的だったんすよ。ざっくり説明すると
『めしくらわんか。餅くわらんか。』→『めし食べないの?餅食わないの?食う金がないの?へぇー』
って感じで声をかける。今でいうと煽る商売ですね。これが昼夜問わず行われていたみたいです。やばいですねクソうざいっすね。そこでたまらず大型舟の人が『くらわんかくらわんかやかましい。あの船はくらわんか舟じゃ!』って言ったんでしょうな。
ずっと昔から息づいている器なんすよね。当時は雑器として流通していましたが、今はその使いやすさを生かし、さまざまな『くらわんかモチーフ』の器が登場しています。
大きい高台が生み出すメリット
じゃあその使いやすさとはなんぞ?ってなるっすよね。
くらわんかモチーフの特徴としては大きく広い『高台』にあります。低く狭いものに比べて安定性が高く倒れにくいし持ちやすくなるんすよ。
先ほどのくらわんか舟での話に戻りますが舟の上で波があっても安定した姿勢を保つのに都合がよく作られたのかもしれません。先人の知恵が詰まっていますね。
使ってみてわかったあんまり語られないメリット
高台が高いメリットとして、使っていて感じたのが上の写真みたいな持ち方をするとアッツアツの汁物もなんなく持てるんすよ。熱くない。
配膳の時とかにもマジで重宝しますね。結構な頻度で『熱っつ!』ってなる機会が多い私にとってはうってつけだったんす。
広東丼 × チキンラーメン
波佐見焼を紹介する時はなるべく日常の自炊料理で使用例をあげるようにしています。波佐見焼は庶民の器ですけん。ただ他の波佐見焼と同様『グッと』料理を引き立ててくれます。
それは一袋100円もしないチキンラーメンだって例外じゃないんすよ。
くらわんかの持つフォルムやデザインはチキンラーメンもほっこりさせます。普通の丼にはない優しさとかわいらしさが滲みでます。
もちろん親子丼とかのメシものにもばっちり合うんすよ。十分な容量もありますね。さっき書いた高台のおかげ持ち上げても熱くないし
倒れにくいので安定性があります。なにより料理をワンランクアップさせてくれる面で重宝できるんすよ。丼って使用頻度高いですけんね。一個持っておくと強いです。
お茶碗もあるぞ。和山は楽天市場に強い。
丼はいらないや。お茶碗サイズでいいんだけど…って人にはおんなじ作りの広東椀があるぞ。こちらは800円台でわりかし安いんすよ。今度は青巻ば買おうかね。
和山の商品は楽天市場にかなりのラインナップがあるんすよ。私が見た感じだと和山に関してはAmazonより分があるっすね。
それもそのはず、和山は楽天市場オンラインショップがあってほぼすべてのラインナップが買えるんです。いやはや便利になったっすねぇ。カタログをぼけーっと見るのも楽しいっすよ。
通販でもいいですが波佐見に行かれた際は是非、和山窯も訪れてみてくだされ。良か器に巡りあえるごとお祈りしときます。ではでは猫町でした!!