波佐見焼の総本山中尾山を行く 波佐見は西の原しか知らーんって子ちょっと来い下さい




近年、波佐見が新たに注目されているのには西の原エリアの功績が非常に大きいんすよね。

西之原エリアは歴史ある陶製場跡を活用したテナントの集合体で、モンネルギムックをはじめ、ギャラリー・雑貨屋・カフェ・コーヒーショップなどハイセンスにリノベーションされているショップが集まる場所なんすよ。

猫町も何回も訪れているんすけど若い子たちがそれはもういつもいっぱいで、波佐見きってのおしゃれデートスポット的になっているのは間違いねえ。あと県外からの女子旅人気スポットになっています。

んでその後、白山陶器やマルヒロとか市内中心部のショップなんか行って、はいっ!おわりっ!って。おいおいそれ死ぬほどもったいないぜ!ってのが今回のお話です。

波佐見焼の総本山・中尾山にスポットをあてていきます。

中尾山ってなんすか?どこっすか?って人に簡単に説明すると陶器を製造している所(以降窯元)が今も20ほどある波佐見きっての陶器の生産拠点ってわけ。やけん『陶郷』って言われんのね。その歴史は非常に長くて、400年以上になるっす!クソ長いですね!

じゃあどこにあるんすか?って人、まぁまずはアクセスマップどん

アクセスマップ

山というだけあって町中からは離れています。

公式では長崎自動車道  嬉野ICより約15分、西九州自動車道  波佐見・有田ICより約10分

JR佐世保線有田駅より車で約15分、JR大村線川棚駅よりバスで約20分

やきもの公園前下車、タクシーで約5分っす。車でいくのがかたいっすね。

予約制の乗合タクシーもあります

一歩踏み入れるとそこは陶器の世界

散策すると陶器の里にきたことを肌で実感できます。のどかな町なみが広がりますが、一般的なそれとは明らかに違う。

歩道のガードには陶器が埋め込まれているし。こんなん普通ではなかなか見んよね。どうやって組み込んでんだ?

ノスタルジーが疾走している

注目すべきは陶製場だけじゃない。他の建物が共に歩んできた歴史は長い。酒店なんやけど見てんこれ!めちゃくちゃ画になるよね。猫町どツボでしたよ。

おもいがけずシャッターを切りまくりましたわ。かっけえよ。

初めて来た人にも親切な案内がしてある

いたるところに看板がたっていて初見さんも安心。なんなら下調べなしのノーガードで飛び込んでも十分楽しめる。とくに赤い数字の看板は今だいたいどのへんにいるかがわかるけんめっちゃ重宝するぞ!

お手洗いも作ってくれているので安心だ。こういう所での尿意はほんとに困るけんね。6番っすね。猫町覚えた。

中尾山の中腹には『散策マップ』といわれる大きな地図が掲示されている。ここでさっきの赤い看板と見所を確認できるの!

一緒にのってるQRコードをスマホで読み込めば散策のサポートサイトにつながるんでこっちもやっておくといい。

中尾山のシンボルとなっている煙突

中尾山に入ったことを実感できるのがこの大きな煙突だ。県のまちづくり景観資産にも認定されている。

路地を歩けば陶器の里の息使い

メインの通りからひょいと路地に入ると天日干しされる陶器や素焼き前の陶器などをよく見る。ものづくりの拠点らしくそこには作り手の息吹を感じることができるぞ。

煙突や石畳、そして豊かな自然がおりなす世界は歩いていて楽しい。

8番まで登ってくると町並みを一望できる。

あちこちにニョキっと飛び出た煙突はさきほど紹介した県指定のもの。ノスタルジーな街並みと作り手の息遣いが聞こえる中尾山の散策は本当にオススメです。

頂上はビュースポット

鬼木の棚田から中尾山にくる人にとってはこちらが入口になりますね。割れた陶器を埋め込んだウエルカムボード的なやつがあった。陶郷らしいっす。

『ものはら』を再現しているのでしょうかね。

遠目には中尾山の登窯跡が望めます。国史跡になっている貴重なスポットです。全長160mにもなるのでこの距離からでもはっきりわかるっすね!

この窯で作られたのは江戸時代の庶民向けの器とされた『くらわんか碗』や醤油や酒をいれる瓶である『コンプラ瓶』などがあります。

いずれも波佐見を訪れたことのある人なら一度は聞いたことがある陶器名ではないでしょうか。

必ず寄りたい中尾山交流館

赤看板の6番あたりからもうちょい登ると中尾山交流館ってのがある。ここは中尾山にきたらぜひとも必ず寄りたいスポットとなっている。陶器の展示・販売がされてるんすよ。

営業時間は午前9時から午後5時まで。毎週火曜日はお休みだ。

波佐見焼の歴史が学べるぞ

陶器の販売だけじゃない。資料やギャラリーもあってこれがなかなか勉強になる。

知ってるつもりでいた波佐見焼の歴史や陶器の呼び名の由来等、波佐見焼に対する正しい知識が学べる。波佐見焼を紹介しているあっしとしてはすごく嬉しい資料群だった。

ガッツがある人は石を持ち帰ってみるのも一考だ!!

各窯元の作品が一気に集結!販売している!

猫町
かわいか食器のたくさんある!!!

展示ルームは中尾山の窯元の作品を買う事ができる。ほとんどの窯元を網羅しているので中尾山交流館にきたら是非くまなく見て欲しいっすね!いやあしかしどれ買おうかマジで悩むよ!

光春窯・一真窯・孔明窯…その他にも一度は聞いた事のある窯元ばかりです。町並を歩いたのを思い出して『あー、あそこの窯元こんなんを作っているのかー』ってリンクさせんのも楽しい。

中尾山交流館からも中尾山一帯を眺めることができる。テーブルや椅子もあって散策の合間の休憩がてら寄るのもいいっすね!

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