長崎でちゃんぽんといえば新地中華街。
名だたる情報誌がこぞって取り上げます。
「長崎でちゃんぽんといえば中華街」←これに最高に違和感をもちます、猫町です。
いやね、中華街全ての店のちゃんぽんが手放しで最高といえるわけじゃないんすよ。
正直、いやいやコレ、町の中華料理屋さんのほうがよっぽどうまいちゃんぽんだすぞ!?って思える店もあるんす。
しかし基本的に中華街のちゃんぽんはこぞって評価が高い。
それは口コミのレビューが観光客が多いけん。
観光できたらその味が本場の味で。多少の違和感があっても好評価をするもので。
「せっかくきてまでまずいもん食ったと思いたくない心理」が働くんじゃないかと推測します。
そうやってベースの点数がどんどん上がって行く。やめてくれ観光特需。
だから今回のちゃんぽん巡りは中華街のちゃんぽんは外そうかと思ってたんですけど十数年前食べたあのちゃんぽんがどうしてもひっかかり再訪を決めました。
それが江山楼でした。
ショーケースが店の前にあります。
取り扱ってるメニューのサンプルが店頭に掲示してあります。親切ですね。この他にも多数揃えています。ちゃんぽん皿うどんばっかりじゃないぞ。
店の外は池になっており、鯉が泳ぎます。優美である。キッズ達が落ちないかハラハラしながら見てたわ。
店内に入るとエントランスは入店待ちでごったがえしていた。
土曜日の11:30。当たり前である。完全に舐めてた。やはりカメラを持った観光客が多かった。
それでもキャパは決して狭くない。客は相当数いると思われた。
「20分待ちです」と言われるも、声がかかったのは10分後。
ランチタイムはちゃんぽんだけ食ってさっと帰る人が多いんだろうか。会計も忙しそうだった。
店内は禁煙です。おそらく中華街は禁煙店が多いと思います。
ちゃんぽん(864円)登場
ちゃんぽんは並・上・特上から選べる。いずれも税抜きで800円・1000円・1500円と値段が上がって行く。皿うどんも同じシステムだった。
一口食って確信した。
「ああ…これだ…うまいわ…」
十数年前の記憶が鮮やかに蘇った。
並とはいえ十分な具材の種類。アサリももちろん入っている。火が通り過ぎてない野菜の食感に上品に油が回ってる。ちゃんぽんのお手本のような美味さだ。
麺も柔らかすぎず、硬すぎずを狙い澄ましたかのような食感。弾力があって跳ね返すような喉越しが良いっす。
そして特筆すべきはやっぱりスープだ。
これほどまでに完成されたスープはなかなか無い。
濃厚でクリーミーながら油っぽさが無い、This is ちゃんぽんスープ。
「これはちゃんぽんスープですか」
「はいこれはちゃんぽんスープです」
誰に対しても自信を持って言える。そこには「めっちゃ美味い」という接頭語が追加される。
めっちゃ美味いちゃんぽんスープはもちろん完飲した。
しかしとにかく人が常に多過ぎ江山楼。席が空く間がないです。席誘導のお姉さんも大変そう。
基本的に4人掛けのテーブルばっかりですが、2名掛けの席が壁際にありますので1人でも全然おかしくない。大丈夫だ。お一人様は俺以外にも2名いたぞ。
形態的にはレストランですね。予約はできないので注意して下さい。
江山楼はお土産も充実しています。常温でお持ち帰りできるのも嬉しいですね。
注意書きに「多少重たいですがご了承下さい」と素直に書いてあることに好感がもてます。
真面目に商売やってんなあ。
テイクアウトショップは本店の向かいにあります。「江山楼の食卓」って書いてあるのですぐわかりますね。
実は長崎駅ビルの中にも江山楼の食卓はあります。
旅行から帰る前に、JRに乗る前に寄ってみるのも一考かもしれません。
クオリティの高さをまざまざと見せつけられた今回のちゃんぽん紀行。やっぱり江山楼は美味かった。長崎が全国に誇るちゃんぽん店ですね。
今回強く思ったのは地元の人にこそ食べて欲しいなってこと。
「あー江山楼ねー!はいはいー!わかるわかるー!江山楼ねー、江山楼ー!」
って言ってる人にこそ食って欲しい。やっぱり地元に居ると評判だけで食った気になっちゃうんですよね。もったいないっすよ!
ちゃんぽんに限らずだけど長崎にいるからこそ長崎の美味しいもの伝えたいなー、なんて改めて思いました。
江山楼は中華街の2店舗以外にも浦上にも1店あります。平和公園・原爆資料館方面の観光の人はそちらを利用するほうがスムーズかもしれませんね。
次回は特上ちゃんぽんば食わんばつまらんね〜!
ありがとうございます!またきます!
ごちそうさまでした!!!
江山楼中華街本店
本店と新店について
江山楼は新地中華街に本店と新店の2店舗を構えます。上の写真は新店のほうです。
基本的にメニューは変わらないので別にこだわりが無ければいいんですけど、
「いやあ、やっぱ行くなら本店っしょ」って方が間違わないように説明しときます。
悲しいかな両方とも近所なんで間違いやすいんすよね。中華門の東口が上の写真になります。江山楼の看板がありますね。あれは新店のものです。
中華門東口を真正面から撮ったのが上の写真です。手前の赤い矢印が新店を指します。奥の青矢印が本店になります。
「門から見て手前が新店。奥が本店」と覚えると楽ですね。
ではでは、本日はこのへんで。猫町でした。