『おいも同じんとば食う!!』
両親に威勢良く啖呵を切ったあの日、地元のファミリーレストラン。よく覚えてる。
別にお子様プレート的なもんでよかったんだけど
『このおもちゃ好きやけんなー』っていう余計な一言が当時の私は気に食わなかった。
はじめてプラスチックじゃないフォークとナイフを触った。絶対ギブアップしたくなかったけど結局食べきれなかったな。にんじんのソテーがデカいんだよな。
そういうことを考えていたらなんだが洋食が食べたくて。
気づけば『グリルはやしだ』に足を向けていたのでした。実はこのブログ書き出す前から何回も来てる店なんすよ。夜の訪問ははじめて。
オープンから40年あまり、江里町・油木エリアの老舗洋食店になります。
こちらは男性お一人様でも気軽に夜ご飯が食べれるんですよ。
グリルはやしだへのアクセスマップ
ヤマダ電機発リンガーハット経由カブトガニアリーナ正門行きの途中っていったらわかりやすいですかね。
ちょっと路面電車の電停からは距離があります。歩いていけんことないけど一応マップ確認して距離はみてたほうがいいっすね。
最寄り電停は大橋になるけど浦上車庫前周辺からも射程圏内です。
駐車場は3台あります
駐車場は店舗の1F部分に2台、意外と幅が狭めなんで注意っすね。
歩道に面しているのでバックで駐車されてください。
あんまり知られてないけど実は駐車場はもう1台あります。
上の写真のとおり少し離れたところにあるので1台あるんで満車でもあきらめないで!!
テーブル席メインで『あの頃』を色濃く残した味のある店内
店内に入るとドラマのロケにも使えそうな味のある空間が広がっております。
『あら…空いてるんでどうぞテーブルに座ってください』
カウンターの隅っこに陣取る私に、にこやかに優しい声でお母さんが出迎えてくれました。
お互いが『いやいやいや…』になる状態久しぶりでした。
それはさておき、こういうオーラのある空間は純喫茶でしかみなくなりましねぇ。空調やテレビなどの設備以外、調度品はほとんど変わらずそこに佇みます。
テーブル席がメインだけど入口すぐにカウンターも5席ほど設けられていますぞ。
昼も夜も比率としては男性のお客さんが多いっすね。
夜でも1人でふらっと入れる気軽さもあるんですよ。
グリルはやしだのメニュー
洋食のお店ですが定食もあったりラインナップは非常に幅広いんすよね。ここもグリルはやしだの強みっす!
プライスの主要レンジは700円〜800円ほど。
ランチはもちろんですがこの価格帯で夜もご飯いただけるんでありがたいです。
パスタやカレーもあるし、軽食も用意されてるんで用途は幅広いすね。
お店の外にもメニュー表は掲示してあります。親切っすね。
入店前に目星つけとくとスムーズっすよ!
胸を打った夜8時のAランチ 850円
お昼には何回も食べて来たAランチ。夜にも食べれて嬉しい。ラストオーダーちょい前で申し訳なかった…!
とにかくこいつが洋食のオールスターなんすよ。なかなかのパワーメニューです。
内容は以下の通り
- エビフライ
- ハンバーグ
- トンテキ
- スパゲティ
- 白身フライ
そしてそこにかきあげ天ぷらという謎布陣。
もう昔から変わらないラインナップに嬉しくなるっすね!わたしんなかでグリルはやしだつったらコレなんすよ!!
Aランチに限らず他のランチや定食もめちゃボリュームあります。ありがてぇ。
ただ単に盛りがいいだけでなくジューシー至上主義の昨今、真逆をいくようなホームメイド感あふれるハンバーグは作り手の顔が簡単に浮かびます。
あ〜こういうのよ!エビフライもサックリカラリとあがっています。しっかり目に揚げてるのもポイントっすね!
んで個人的に白身魚のフライが他のお店と一番差別化できてると思うんすよね。厚みがあってホックリ仕上がっているんすよ。ほか弁慣れしてる人は特に違いがわかると思います。
あえて味噌汁を選びたい
スープか味噌汁か選べるんだけどグリルはやしだでのフライものには個人的に味噌汁がグッとハマります。
ご飯も盛りがいいし、食べ盛りでも食後は腹鼓まちがいねぇよ。
大橋エリアで晩御飯迷子になってる人!!
グリルはやしだおすすめっすよ!!
子供のころお母さんとお父さんとダイエーとかベスト電器にいくのが楽しみだった。
行きの車内では決まってお母さんはこう言ったんすよ。
『お昼はごちそうば食わせるけんね。』
そんで、きまってあのレストランだったんすよね。
ハンバーグ、エビフライ、スパゲッティもついてくる。ごつかね。おいしかね。
たまにシェフが『どがんねうまかね?』ってニコニコしながらやってくるんよ。わたしその頃から口下手やったけんVサインを勢いよくつきだしたよね。
んでたまに会計んときわたしにアメくれんのよ。コーラ味が好きなのしってるんよな。それもらって『またくっけん』つってさ。
『おいも同じんとば食う!!』
どんなに望んでも今はもうそのお店はありません。
グリルはやしだのお母さんとたくさん話した。レジを笑ってうちながら時折さ、手をいやいや…と横に振った。
『こんな昔の洋食屋…もう周りも変わってしまって、こんなんうちばっかです…』
ジョイフルやガストなんかのファミリーレストランが増えてきて、こういう老舗の洋食屋さんは姿を消しつつあります。
- とにかく安い
- ボリュームが多い
- オシャレな店内
- 写真が映える料理
わたしが大好きなお店の特徴です。いつだって探してます。
ただわたしはそれだけが飲食店の全てじゃないと思ってるんす。
お母さん、なんで今だにお昼の時間あなたのお店が満席かわかりますか…?
お母さん、なんであのお客さん大人になってもくるかわかりますか…?
お母さん、近くに安くてうまいチェーン店あるのになんでみんなここにくるかわかりますか…?
夜8時、わたしが食べたのはまぎれもなく『ごちそう』でした。
このお店がずっと続いて欲しいとお母さんに願ったら贅沢かもしれないけど思わずにいられない。
ブログを書きはじめた頃を思い出させてくれたグリルはやしだ。わたしはこのお店を『昭和』や『ノスタルジー』の一言で片付けることができない。
美味しかったです!また来ます!!
ごちそうさまでした!!!!
グリルはやしだ
住所:長崎県長崎市江里町7−13
TEL:095-847-1130
営業時間:11:00-20:30 (L.O 20:00)
定休日:第一・第三・第五 木曜日