大学生×宅飲み×鍋は最強だったね。ってお話【赤提灯下の出来事2】

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寒くなってくると鍋が嬉しい。居酒屋でも鍋を提供してくれている店も多い。
鍋がおいしい店といえば籠町の十兵衛の水炊きがめちゃおすすめだ。また江戸町の笠陽もアツい。もつ鍋ならばそば幸もうまい。
冷え切った体に熱々の鍋と日本酒とくればもう無敵っすよね。体もぽかぽかに温まる。鍋は正義なんすよ。

10歳くらい年下の若ぇ兄ちゃんと飲んだんすよ。二人で鍋を肴に酒をあおっていた時、
『思えば学生時代の宅飲みってよかったっすね…』って話になった。

彼は社会人2年目。私とは世代も全然違うけど彼から発せられている宅飲みエピソードの数々を聞いていると今も昔も変わらないなあと思ったのです。
今日は私と彼の、宅飲みの『鍋』にまつわるアレソレコレについて。赤提灯下で聞ける話はやっぱりおもしろい。

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『じゃあ俺コンビニでつまみと氷買ってくるわwwww』

『おー!焼酎はよかけんね!サークルの寸志のあまりのあるけん』

『つまみ適当でよかけんねー』

クソほど面倒くさがりの大学生が、この時ばかり飛んでいきそうな勢いで段取りを始める。

会費が異常に安いのも特徴的だ。いや、例え高くても飲み会とあればお金はいくらでも落とす。
それが大学生だ。比例して単位も落とす。

1Kの6畳〜8畳の狭いアパートが舞台となるその飲み会は深夜に及ぶ。
麻雀ができるやつが集まるともれなく朝を迎え、大学4年間を終える頃には壁紙は綺麗に黄色に染まっていた。

1口の電気コンロしかない極狭のキッチンで男たちは数々のツマミを作っていく。
『俺の作るチャーハンがいっちゃん美味い選手権』
『鶏胸肉にいっちゃん愛されてるのは俺選手権』

さまざまな催し物を経験したが、だいたいしょうもないものばかりができる。

ただ、今となってはそのすべての料理を愛おしく思うのだ。

宴が終わり、お昼の12時。家主が目覚めるとそこには炭酸の抜けたサイダー、しっけたポテトチップス、1コマ目から授業のはずの男が転がっている。

残った黒霧島のボトルをかかえカーテンをあけ太陽を浴びる。
『この感じ。クソやけどやっぱ宅飲み最高だわ』と思うのだった。

私も1コマ目から授業だった。

それでもまず学校にいかず二日酔いの頭をひきづりラーメン政でマックスオーダーをするあたり大学生は社会人にない強さをもっている。

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そんな男臭さフルの宅飲みに風が吹く

きっかけは『鍋』

男4人・女2人、計6人の通称『鍋パ』の開催である。

男女の交友関係がオープンになっていく大学生ならではであろう。意外とこういうことは多かった。

こなれた友人をしり目に女性耐性がない私にとっては慌てふためく場面の襲来である。

『どうする!?』田舎の男子校出身の頭はパニックである。

完全に頭に入っているはずの鍋の段取りが狂う。

輪切りは厚く切りすぎ、
白菜はデカく切りすぎ、
ばら肉ではなくもも肉を買ってきていることに気付く。
スープが薄すぎる。

リカバリー用の桃屋キムチ鍋の素が颯爽と姿を消す。

もはやこれは事件。

そんなこんなでも鍋は始まる。『だいたいなんとかなる』は鍋の特権である。

女性をメインに立てて男だけの会話とは違うフレッシュなトークが続く。

色恋に発展するような間柄じゃなしにしても6人が6人ともフリーなこともあって際どいラインの会話がつづく。

こういう時、なぜ男は謎のアピールをするのか。

なぜ『ほろよい』をジュース扱いするのか。

なぜその後、ストロングゼロを一気飲みするのか。

颯爽と寝るのか。

こうやって寝ることを『脱落』とかいう単語で表現するのも宅飲み全国一致だろう。

まとめ:ストロングゼロは凶器

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男女6人ともなれば酒や氷が足りなくなるのもしょっちゅうだ。

こういう時、確実に男女がペアになってコンビニにいく現象にそろそろ名前をつけなくてはいけない。

いいなって思ってた子がでかけていく様子をみながら

『ああああ俺が一緒に行きたかったのにいいいい』

と胸中で叫んだ男たちの気持ちが俺は死ぬほどわかる。

なぜ俺はグーをだしたのか。それ以来じゃんけんはパーをだすようにしている。

逆に運良く買い出しにいけるパターンがあっても帰った時に待機班でカップル成立していることがあったのでそれはそれで解せぬと思ったりもした。

 

宴も1時や2時をまわるとみんな寝だす。男女6人がワンルームに雑魚寝って今思えばすげえなって思う。これが大学生のマジックか。

酒を飲むと熟睡できない俺は4時くらいに目がさめた。携帯いじってもSNS誰も更新しとらんし微妙に腹減ってたのでキッチンで残った食材でなんか作ろうと思った。

キッチンに行ったはいいが流しが鍋の材料の切れ端や肉のトレーなどクソほどちらかっている。

『しょうがねえな』と、せめて場所を提供してくれた家主の為に片付けだした。その時、買い出しにいかなかった方の子が起き出してきた。

『なんしよん…あっ、私も手伝うよ』と全てを察した感じだった。

極狭のキッチンで二人で並んでどうでもいい話をしながら片付けたり洗い物したり。2人のその距離15cm。

飲んでる時には気づかなかったけどすごく喋っていて落ち着く。いいやつだなこいつ。

 

そこに恋の予感・予兆・フラグなんてない。ただ今でも鮮烈に覚えている。

 

俺がいいなって思った子は彼女じゃなく買い出しに行った子。ただ今でも鮮烈に覚えている。

 

しばらくして大学のキャンパスをちょっとチャラい感じの男と歩く彼女をみた。今でも鮮烈に覚えている。

 

『彼氏ができたんだってさ』今でも鮮烈に覚えている。

 

あの頃を思い出すたびに冬は鍋をやりたくなる。お店で熱燗をキューっとやりながらやるのもいいけど、あの頃を思い出して家でやるのもいいなって最近卓上コンロを買った。

Iwataniのやつな。めっちゃ定番らしいけどやっぱいっちゃんかっこいい。

やっぱり家でグツグツやりながら食べるのもいいもんだ。酒あおってもすぐ寝れるしね。

あの頃みたいに鍋をいちから作るのもええが1人なら最近アルミ鍋一発でやるのが楽でええなって。

作って食べてポイーの手軽さはすさまじい。アルミ鍋自体もamazonで80円〜100円で売ってるし便利になったもんだね。

卓上コンロも進化したっすね。めちゃくちゃ薄いのな。膝立ちして『よいしょ』って具材をすくいにいかなくていいもの。下手したらあぐらの姿勢でいいもんね。

田舎から大学進学のために引っ越して一人暮らししだしたらマジで卓上コンロはあったほうがいい。昔と比べるとかなり値段も安くなったよね。

リアルに自炊が捗る。鍋は楽だ。食材切って煮込むだけだし熱々で食える。冬の楽しみだ。

そして間違いなく宅飲みでヒーローになれる。重宝されんよ。それと同時に宅飲みで部屋が荒れるリスクがある。リスクというより当確だ。

飲み会のたびに潰れた勇者達が朝日を浴びるところを目撃するハメになる。『こいつ1限目から授業だったよな』って起こすべきか寝かしとくべきか揺れる想い身体中感じるハメになる。

それでも確実に刻まれるメモリーはあるんだよ。大学生の時、そこでしか刻めないメモリーがさ。

大学生×宅飲み×鍋は最強だったね。

 

前回→瓶ビールが嫌い【赤提灯下の出来事1】

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