波佐見焼がアツい
もはや陶器市は年配の為だけのものではなくなった。早ければ10代で陶器に目覚めて毎年のように器替えに波佐見に出向く人も多数出現していっているのを肌で感じている。
モダンで北欧のテイストをもったものから、センスのよい気の利いた和食器まで豊富に揃う波佐見焼。そこに特有の丈夫さがプラスされているのがまた評価されてきています。
ここではそんな波佐見焼きのオススメのショップを紹介していきます。
この記事の目次
波佐見焼き知名度No.1の実力。白山陶器
波佐見焼といえば白山陶器が真っ先に思い浮かぶ。G型醤油差し・Q型マグ・麻の糸・ブルーム・豆椀などインテリアセレクトショップで見ない日はない。久しぶりに行った白山陶器ショールームは、なおも貫禄をたたえてそこに佇んでいた。歴史を感じる。外壁も陶器を埋め込んだ独特の空間だ。
今回はそんな白山陶器ショールームに新しい食器仕入れたろ!とウキウキで長崎市から出かけた所、日曜日休みということをすっかり忘れていて雨の中、入り口で立ち尽くすとこから旅は始まりました。本気で泣きそうやった。白山陶器は日曜日はお休みです。
必ず開いてる日は確認しましょうね!それはそうと白山陶器にいくと必ず欲しいものがでてきて困るんすよね。そうでなくとも結構贈り物でも使いますけんね。
長崎が、波佐見が、全国に誇るブランドやと思います。
私が使っている波佐見焼の窯元の中でも一番多いのが白山陶器です。非常に使い勝手もよく満足度が高いです。気に入ってます。
G型醤油さしやブルームを使った詳しいレビュー記事はこちら。
波佐見焼きブームの火付け役。マルヒロ。
鬼木の棚田を見て心を沈めた私は車を走らせた。波佐見有田インターチェンジからすぐ。本当に立地的にもアクセスしやすいのがマルヒロ。私の見解ですが昨今の波佐見焼きのムーブメントの火付け役になっている気がします。よくこの店の話聞きましたものね。
陶器の販売元って硬くて敷居の高いものだというイメージを払拭させた。HASAMIを始めポップでセンスのいいデザイン展開。そればかりではなく伝統的な技法ながらもモダンな絵付けの陶器は手に取りやすいものばかりです。そして入りやすい店内。若者の層をぐいっと取り込んだのではないでしょうか。俺、わしずかみされてます。もう逃げきれません。
HASAMIのあのマークは鋏でも波佐見でもなくて「挟み」からきてるのよね。
白山陶器と並んで私が何回も足を運ぶ店です。これから波佐見焼きに触れてみたいと考えている人にはうってつけだと思います。
私もHASAMIのブロックシリーズを持っていますが北欧感がめちゃくちゃ出ます。食器でここまで変わるのかとHASAMIがもつ力に驚いた事を覚えています。レビュー記事はこちらです
マルヒロは以前にブログ記事にもしています。ひとつひとつのブランドの考察をざっくり書いてますので参考にしていただけたら嬉しいっす。
有限会社マルヒロ
住所:佐賀県西松浦郡有田町戸矢乙775-7
TEL: 0955-42-2777
営業時間:10:00-17:00
定休日:毎週水曜日・第3土曜日曜
さらに勢いを増す波佐見の波。次世代の陶器達 OYANE
お昼ご飯をGarege House Kitchenで頂き、西の原を散歩してたら各店舗にやたら見かける名刺があった。聞き慣れないその名前。しかし流行発信基地の西の原である。西の原がゴリ推しする店とは何なんだいったい!と思い、行ってみたのがこちらでした。
「OYANE」
昨年オープンしたばかりの新しい陶器のショールームだ。調べると出どこは西海陶器。老舗中の老舗である。イメージがふっとぶね。すごくモダンなデザインの店構え。
店名とかロゴって大事だなあ。本当に最近の波佐見の店舗はセンスが光る。
店名の由来は店外の白い屋根がついたスペース。ここは屋外の展示場になるみたい。陶器市の時とかも並ぶのでしょうね。
最近の波佐見の傾向ですね。非常にワクワクするし、陶器のことあんまり知らなくてもはいってみたくなる感じだ。入店の敷居は低い程よい。こういうのを機会に波佐見焼がもっともっと広がればええなあ。
突然の訪問だったのですけど、ダメもとで写真撮っても大丈夫ですか?と聞いてみると。「大丈夫です。みんなその場でインスタとかあげたりしていますw」と。タグで検索すると確かにあるある。すでに若年層を取り込んでいる。
何枚か引きで撮らせてもらった。興味があるかたは是非是非来店して手に取ってみてもらいたい。必ず欲しくなると思います。
ちなみに西海陶器のニューリリースのみを扱っているそうで、ショールーム特価で値札より30%OFFで購入できるみたいだ。
値段もかなり手頃で(1000円台!びっくりした)スタンダードでシックな陶器が手に入ります。ここも波佐見旅のヘビーローテーションになりそうです。
OYANEの下の階にも別の店舗が会って、そこには従来の西海陶器の品揃えがあります。さらに安くなったものも並んでいて掘り出し物もみつかるぞやしれません。
OYANE
住所:長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷2204-4
TEL:0956-85-3151
営業時間: 9:00-18:00
定休日:無休(年末年始除く)
和山のアウトレットショップがあったの知らんかった
そんなOYANEの道路挟んで真向かいになんだか小さなショップが…って和山やんか!!しかもアウトレットて!!!いつからあったんや!って調べてみたら結構前からあったみたいで。
和山も波佐見では人気の窯です。押さえたほうがいいっすね。普遍的な意匠やデザインを続けながらも、平行してポップで新しい商品も取り揃えてきています。進化しているブランドです。WABIと名打ったシリーズはオシャレです。そして食器の可愛さという点では波佐見焼きの中でもトップクラスだと思いますよ。
そんな和山窯の商品がちょっとした傷があるなどの理由でかなり安くなっております。ぜっったいに寄って行きましょう。茶碗も200円台からあって鼻血がでそうやった。県外の観光客のみなさんもひっきりなしに入って来て大人気でしたね。
WAZANはほぼ全ての商品が見れるオンラインショップもあります。便利だねえ。現地に行く前に予習しとくとスムーズですよ。まじで欲しくなってきた。洋食器ぽいデザインがあるのも特徴ですね。
WAZAN OUTLET SHOP
住所:長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷2200-1
TEL:0956-85-2471
営業時間:10:00-17:00
定休日;不定休
aiyu(アイユー)の勢いも凄い。長崎市内でもよく見るようになりました。
長崎市内でも波佐見焼は買えないもんかと休日は市内のインテリアショップをぐるぐるまわる猫町なのですがaiyu(アイユー)が最近凄いです。どこにいってもある。そんなaiyu(アイユー)の波佐見の実店舗が上の写真。
このショップができたのはなんと平成25年!波佐見ではけっこう新しいですがとにかく陶器のセンスがよかとですよ。
もともと陶器の絵付け場としてあった場所を改装して作ったこちらのギャラリーは当時の趣きを残しながらもオシャレでゆとりのあるレイアウト。ゆっくり商品を見れます。
スタッフの方もそれぞれの器の魅力や使い勝手を丁寧に説明してくれますし私の質問にもわかりやすく答えていただきました。嬉しいですね。
メインの商品には説明書きのPOPもあってわかりやすいですよ。
今回すごく気になった陶器がこちらの『motte』シリーズ。優しい配色に『使い手を選ばない』ユニバーサルデザインを展開していました。
aiyuは商品はもちろん広告やチラシに関してもめっちゃデザインがいいんすよ、すごく20-30代のツボを押さえてる。東京や福岡へのイベントの出店も多く、今本当に勢いのあるショップです。
猫町はaiyuの製品では重宝皿を愛用しているっす(レビュー記事はこちら)これは本当に発明だなって思っています。
実用的なのにオシャレな陶器の数々は波佐見にいったら是非のぞいてみることをオススメするっす。
ただ、こちらは日曜日はお休みです。そこだけは注意っすよ!
営業時間:10:00-17:00 土曜は12:00-17:00
定休日:日曜日(祝日はお問い合わせ下さい)
南倉庫は西の原に行ったら絶対チェック!
波佐見ブームの火付け役、情報発信基地『西の原』もちろんここにも陶器のショップがあります。西の原の坂道を登っていった先にあるのが南倉庫です。
こちらでは
- HASAMI PORCELAIN
- COMMON
- essence
- sabato
- The porcelains
5ブランドの波佐見焼を展開しております。いずれも波佐見焼ブランドの中でも知名度が高いものばかりです。
commonやessence。パステルカラーや明るい色のPOPな陶器が並びます。こういうモダンな陶器が増えて本当に嬉しいですね。essenceの水玉のモチーフは採用している飲食店をみたりします。かわいかもんね。
こちらはHASAMI PORCELAIN。波佐見焼の中でも唯一無二の存在感です。猫町もナチュラルカラーを一点持っています。触って見たらわかるんですが、すごくマットな触感です。
有機的な温かさは他の波佐見焼では絶対味わえません。料理が映えるおすすめブランドの一つです。
関連記事盛り付けで悩む人はHASAMI PORCELAINを使うとガチで料理が映えるけんオススメ!
2Fは広々としたフリースペースとなっております。西の原散策でちょっと休憩する時にもってこいですね。
陶郷中尾山・交流館
中尾山こそ波佐見焼陶器の神髄だと私は個人的に思っております。
中尾山は現在でも20以上の窯元や商社が集中しており『陶器の郷』の名にふさわしい。界隈を歩けば窯を案内する看板がすぐに目に付く。
ノスタルジー溢れる路地裏、8体の大きな煙突、天日干しされる素焼き前の陶器、陶器が埋め込まれた石のガード。波佐見ならではの景観に嬉しくなる。陶器抜きにしても町並みの観点からこの地区は魅力に溢れている。
中尾山交流館の2階にある展示ルームは中尾山の窯元の作品を買う事ができる。しかもほとんどの窯元を網羅しているので中尾山にきたら是非とも寄って欲しいスポットです。
光春窯・一真窯・孔明窯…その他にも一度は聞いた事のある窯元ばかりです。迷いに迷い、一新窯のカンナのやつを買いました。スタッフの方も懇切丁寧に説明してくれるしすごくいい話が聞けました。こういうのは旅の楽しみですね。
交流館の高台から見下ろす中尾山一帯の景色もまた絶景なのだ。
散策する時間がなければ交流館だけでも立ち寄ってみて下さい。販売だけでなく波佐見焼きの歴史も学べます。中尾山の出来事は以下に詳しく書いております。超オススメですぜ!濃いぞー!ここは!!
陶郷中尾山・交流館
関連記事波佐見焼の総本山中尾山を行く 波佐見は西の原しか知らーんって子ちょっと来い下さい
natural69 波佐見焼のセレクトショップ
波佐見町中心部から少し離れたところにあるnatural69。波佐見焼の総合セレクトショップです。
そのデザイン性の高さと、甘すぎない可愛さを持つ商品は女性層を中心にどんどん人気がでてきています。
波佐見焼はもちろん有田焼の人気の窯元もかなり広い範囲でカバーしているのでnatural69の商品カタログをみれば大筋のトレンドが見えてきますのでチェックは必須です。
natural69はオンラインストアを楽天市場に出店していて和山と同じく全商品をネットでチェックすることができる。実際に店舗に行く前にチェックしておくと捗りますぞ。
ただ悲しいかなnatural69は土日祝は休館なんです…平日のお休みができたら是非行ってみてください。
mignon(ミニョン)自社窯も保有するハイブリッドショップ
嬉野インターチェンジから波佐見町中心部に走っているとまず目に入ってくるのがmigon(ミニョン)だ。オレンジの特徴的な三角屋根のこの店舗は波佐見町を訪れる人の多くが立ち寄るスポットとなっています。
波佐見の窯元から取り寄せた数々の陶器の他に生活雑貨や日々の暮らしを彩る小物もラインナップしているので目移り必至です。なかなか時間泥棒です。
mignonは他の卸の店と違い『林九郎窯』という直営の窯元を保有します。またデザインを窯元に依頼し新たな陶器を生み出すという前衛的なスタイルの販売をしています。
それゆえに独自の商品も多く、波佐見焼をある程度みてきた人も思わぬ商品との遭遇があると思います。
店内のレイアウトもゆとりある配置で見やすくなっています。『インディゴシリーズ』や『aobaシリーズ』など北欧感があるものから和テイストなもの、アンティーク調のものなどデザインは多岐に渡ります。
客層は20代〜30代の女性が多く柔らかなデザインに人気が集中していました。
mignonは若手作家の作品も多数扱っていて、初めて見る作品も多く新鮮でしたね。
くらわんか椀やコンプラ瓶などの波佐見焼伝統の造りである陶器も現代のニュアンスを加えオシャレに、しかしながら実用性は高いですぞ。
くらわんか椀は触って持ち上げたり置いたりしてみてください。安定性が高いことがよくわかると思います。
伝統品ばかりでなく昨今のトレンドをよく抑えています。こういうカラーリング大好きですね。テーブルウェアをこういったマットな食器で揃えると間違いなく料理が垢抜けます。
またmignonではアウトレット品も販売しています。贈答品としての包装販売はしていませんが人気の陶器をお得に手に入れるならここです!
テーブルウェア系のメディアでとりあげられSNSでバズりにバズったneco皿や椀。実はこのお皿の発祥は何を隠そうここmignonなんです!いやお伺いするまで私も知りませんでした。
さすが大元だけあって今だに売れ続けている人気商品のようです。セット品は化粧箱に入っていて贈答にも喜ばれそうですね。こうやって波佐見焼が全国的に有名になるのは嬉しい限りです。
遠方で買いに行けない人向けにmignonでは楽天市場に公式ショップを出店しています。ほとんどの商品を網羅していますね。
まとめ買いで送料無料だったり、GIFT包装やのしは無料なので非常に良心的な印象です。遠方で諦めている人は利用してみるのも手です。
できれば現地で手にとってみて購入してもらいたいですが予習もかねてチェックしておくといいですよ!インターチェンジに乗って帰る前にぜひお立ち寄りください。
波佐見焼で頂く夕食は絶品!ブリスヴィラ波佐見は宿に最適
最後に波佐見を訪れる際にオススメのホテルを紹介します。お宿を決めかねてる人はホテルブリスヴィラ波佐見がおすすめです。
リーズナブルな価格で一般的なビジネスホテルより1ランク以上高いサービスを提供してくれます。そしてどこに行くにもアクセスがいいんですよ。
陶器祭りなどの巨大イベント時を除き、だいたい15分以内で主要なスポットにつくことができます。
そしてなんといっても夕食のコースがいいです。波佐見焼で彩られた料理はやはり映えます。
購入前に盛り付けのアイディアを勉強させてもらいました。部屋にあるティーセットのカップも「HASAMI」を使用していてとことん波佐見を感じることができます。
朝食も波佐見焼のお茶碗を好みのものから選べるし、波佐見の観光スポット「鬼木の棚田」のこだわりのお米をいただくことができます。
陶器巡りも魅力的ですが、やっぱり地元の食材をいただく楽しみも旅行では味わいたいですよね。
関連記事:ブリスヴィラ波佐見に泊まってきました!陶器まつり最高の拠点です
まとめ
白山陶器が閉まっていた時は絶望しましたが、走ってみると色々発見があった今回の波佐見旅。いやあ〜もっと発掘していかんといかんすね〜。
さすがに窯元にダイレクトにごめんください!は、かなり勇気がいるので今回のOYANEみたいなショップが展開されると誰でも気軽に陶器を買い求めやすいですね。来店したくなる。こういう機会がどんどん増えている波佐見。これからも注目したいと思います。