人気店はアンチがつくのが世の常。
「長崎に来たなら思案橋ラーメンでバクダンチャンポン」こういう意見がある。
「地元民は思案橋ラーメンには行かない」こういう意見もある。
長崎ちゃんぽん食べ歩き１０店舗目になります。浜の町思案橋ラーメン。
福山雅治や金子昇等の御贔屓店として聖地巡礼ルートにもなっている。平日の遅い時間。それでもお客さんは行列をなしていた。
正直、地元民からは評判が両極端で、うもなかとやろ？という話もちらほら。そういう意見にびびり、行けてなかったってのが正直なところ。
自分でもこのちゃんぽん食べ歩きを企画して良かったと思っているよ。食わずにうまいマズイいうのは違うだろうって。
「自分の足で、目で、舌で食べ歩きを行うことに意義がある」
賛否両論・思案橋ラーメンに行ってきました。
２１：３０ 店外４名待ち
遅い時間迄やってるのが思案橋ラーメンのいいところでもある。新地中華街なんかは２０：００前にはオーダーストップだ。基本的に店休日じゃなければ間違いなくありつける。
この日はド平日だったがそれでも４名が店外で待っていた。
店外には食品サンプル。初見の人や観光客の人には嬉しいね。入店前にある程度ホシを決めれる。
外に出された番重には永興製麺の文字が。長崎の麺屋だ。
店内は１０名以上座れるカウンターとテーブルが３、４台くらいだったと思う。もうずっと満員御礼、間違いない人気店である。
やはり気になるのは観光客らしき人ばっかりだということか
サインの量は長崎市内１位だ
もう圧巻すぎるサインの量。凄まじすぎる。「壁一面」って単語は思案橋ラーメンの為にある言葉のように思えてくる。やはり福山雅治は別格らしく額に入ってコーナーができていた。
龍馬伝のスタッフコーナーもあった。そうだね。ロケ地だったね。
ちゃんぽん８００円
思案橋ラーメンにきたなら「バクダンちゃんぽん」を頼むってのが通例なんだろうけど、ちゃんぽん食べ歩き企画の１つなので基本のちゃんぽんをば。
バクダンちゃんぽんは、すりおろしにんにくにラード等を混ぜたペーストがちゃんぽんの上に乗っている。
なかなかびっくりするなコレ
ここ数週間ハイピッチで色んな所のちゃんぽんを食べてきたけど、１口目からこのちゃんぽんは他とはベクトルが違う。
長い歴史の中で独自の進化を遂げたのだろう。ちゃんぽんという枠を超え新しいカテゴリーにはいっている気がする。
野菜はシンプルに徹している。肉は結構はいっていた。
スープがかなり独特だ。あまり主張が強くない、味が抑え気味なタイプだが、あっさりではない。塩気や油分も適度にある。
麺はわりかし長崎スタンダードだった。やや太めな印象。
色んな疑問をもちながら食べ進んでいった所で、この存在感ありまくりなコショーに手を付ける。
こいつが全ての疑問を粉砕してくれた。
思案橋ラーメンのちゃんぽんはこのコショーをかけて完成する。
ちゃんぽんには甘系・辛系に大きく分類されるがそこからさらに、そのままで既に完成している類いとコショーをかけて完成する類いがある気がする。
ここのちゃんぽんは後者だった。スープの輪郭がハッキリしていく。
だからコショーが大容量なのか？
それでも他店のちゃんぽんとはやっぱり方向性が違う気がする。これは「思案橋ラーメンのちゃんぽん」として誰もマネできない唯一無ニのモノだ。浜の町の一等地で長年走り続けているだけある。
名物・黒おでん
ちゃんぽん食いながら色々考えていたら、地元民ぽい人がきた。
オーダーはラーメンとおでんだった。
なるほど地元の人はラーメンを食うのか！と感心していた。そしておでんもあるのかと見に行ったら
鍋が一面真っ黒だよ
この黒さは関東でもないんじゃないかな…関西人みたらどう思うかな…俺が知らなかっただけでこの黒いおでんも超有名らしい。醤油ベースらしいんだが味染みまくってんだろうなあ、これは絶対酒頼むわ。
想像以上だった思案橋ラーメン。これはまだ一回も行ってない地元民もいってみ。ちょっと黒おでんに後ろ髪ひかれまくりなんすけど。あれホントどんな味なんだろうなぁ。
コショーかけてからの展開は素晴らしかった。みんなの頭の中にあるちゃんぽんとはたぶん違うと思う。今回一切酒を飲まずにトライしたけどあの濃度と油分は飲んだ体にはかなり沁みる気がする。
午前４時までやってる。ありがたい。３時あたりに酒飲んで食ったらどうなるやろう。たぶん感じ方変わってくるだろうな。
観光で来てる方はここでちゃんぽん食ったら、次の日他店でもちゃんぽん食べてみてください。長崎のちゃんぽんは深いですよ。
でもやっぱりバクダンちゃんぽん食べて福山雅治をはじめとした芸能人のサインをみて知ってる人がおるかなおらんかな？とか言いながら連れと楽しむのも長崎旅行の醍醐味ですわ。
これからも長崎の観光シーンをリードして走り続けてください！思案橋ラーメン！
ごちそうさまでした！
思案橋ラーメン
